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折尾駅周辺連続立体交差事業の一環として折尾駅は段階的に高架化が進められてきましたがこの度2021年1月2日に新駅舎が開業しました。

折尾駅(駅番号:JA19・JC26・JE01)
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折尾駅は北九州市八幡西区にあるJR鹿児島本線・筑豊本線(福北ゆたか線・若松線)の駅です。鹿児島本線と筑豊本線の列車が発着する本駅舎と鹿児島本線~筑豊本線(福北ゆたか線)を直通する短絡線の列車が発着する鷹見口駅舎の2つの駅舎があり両者は約150m離れています。2021年度に短絡線も高架化される予定で鷹見口駅舎は廃止される見込みです。筑豊本線は若松方面は「若松線」、直方方面は「福北ゆたか線」の愛称が付けられています。JRの特定都区内制度における「北九州市内」の駅で鹿児島本線・筑豊本線ではその最西端の駅です。駅周辺には多数の学校があり朝夕の通学時間帯は多くの学生で賑わいます。


最初に2021年1月1日まで使用されていた本駅舎2か所のトイレを紹介します。

北口改札内(仮駅舎)トイレ
●撮影
外観・男性用トイレ:2020年11月
案内図・多機能トイレ:2016年10月
●器具カラー:パステルアイボリー(TOTO色番号:#SC1)
●多機能トイレのドアは手動
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北口改札内(仮駅舎)のトイレ外観です。北口仮駅舎は2012年10月に供用開始しました。


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トイレ案内図です。男性用トイレの器具数は洗面台2台・小便器2台・洋式個室2室でした。女性用トイレには和式が1室あったようです。


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洗面台はカウンター式でTOTO製CeFiONtect仕様のL350CMを2台使用していました。蛇口は自動水栓アクアオートを使用していました。水せっけん入れがありましたが中身は入っていなかったと思います。


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小便器はTOTO製CeFiONtect仕様の自動洗浄小便器UFS800C系(壁掛式低リップ)を2台使用していました。右側(入口側)の小便器には手すりを併設していました。


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大便器個室は2室(洋式2室)ありました。洋式便器はTOTO製CeFiONtect仕様のサイホンゼット式便器CS465(フチなし形状・トルネード洗浄採用)を使用していました。洗浄装置はタッチスイッチ式フラッシュバルブ(オートクリーンCコンビネーションタイプ)を使用していました。便座はウォシュレットP TCF584Rを使用していました。大便器個室内には手すりも設置されていました。


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奥の個室です。洋式便器は先ほどの個室と同じTOTOのCS465でしたが便座がウォシュレットK TCF8PK22に交換されていました。奥の個室にはベビーチェア(TOTO YKA13)も設置されていました。


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多機能トイレです。便器はTOTO製CeFiONtect仕様のサイホンゼット式便器CS465(フチなし形状・トルネード洗浄採用)を使用していました。洗浄装置はタッチスイッチ式フラッシュバルブ(オートクリーンCコンビネーションタイプ)を使用していました。便座はウォシュレットPS TCF5502EのAC100Vバリアフリーリモコン仕様を使用していました。小型手洗器(TOTO L570+オートストップ水栓)・背もたれも設置されていました。


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多機能トイレ内のオストメイト対応設備(給湯設備付)です。オストメイト対応トイレパックを使用しており汚物流しはTOTO製CeFiONtect仕様のSK116(フチなし形状・トルネード洗浄採用)を使用していました。蛇口はシングルレバープルアウト水栓です。洗浄装置はタッチスイッチ式フラッシュバルブを使用していました。オストメイト対応設備には紙の備え付けもありました。


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多機能トイレの洗面台はTOTO製CeFiONtect仕様のL270Cを使用していました。蛇口は自動水栓アクアオートを使用していました。右側にはベビーチェア(TOTO YKA13)も設置されていました。


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多機能トイレ内にはベビーシートも設置されていました。TOTOのYKA25を使用していました。


西口改札内(旧2番ホーム)トイレ
●撮影:2016年10月
●器具カラー:ホワイト(TOTO色番号:#NW1)
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西口改札内(旧2番ホーム)のトイレ外観です。こちらには多機能トイレはありませんでした。


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トイレ案内図です。男性用トイレの器具数は洗面台1台・小便器2台・洋式個室1室でした。


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洗面台はTOTO製CeFiONtect仕様のL260CMを1台使用していました。蛇口は自動水栓アクアオートを使用していました。


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小便器はTOTO製CeFiONtect仕様の自動洗浄小便器UFS810C系(床置式)を2台使用していました。手前の1台には手すりを併設していました。


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大便器個室は洋式1室のみでした。洋式便器はTOTO製CeFiONtect仕様のタンク密結型セミサイホン式便器CS670B+SH670BAを使用していました。便座はウォシュレットSB TCF6421を使用していました。大便器個室内には手すりも設置されていました。2020年11月に見たときはウォシュレットは故障していました(恐らく最後まで修理・交換されなかったと思われる)。

このほか東口改札内(旧1番ホーム)にもトイレがありましたが2019年3月の筑豊本線ホーム高架化時に廃止されました。東口改札内(旧1番ホーム)のトイレについてはこちらをご覧ください。



2017年1月に鹿児島本線ホームが高架化され今後短絡線のホームとなる予定の暫定的に鹿児島本線ホームとして使用していました。高架ホームにはエレベーターが設置されました(北口・東口側に設置 高架化前は3番ホームのみエレベーター設置で4・5番ホームには階段昇降機が設置されていた)。このときはトイレに変化はありませんでした。

2019年3月に筑豊本線ホームが高架化されました。このときに東口(旧1番ホーム)と西口(旧2番ホーム)が階段を使用せずに行き来できるようになり先述のように東口改札内(旧1番ホーム)のトイレが廃止されました。

2021年1月2日、新駅舎が開業し、北口・東口・西口の3か所の改札口が廃止され本駅舎の改札口は新駅舎の1か所に集約されました。このときに4・5番ホームが新高架ホームに移設され旧3番・旧4番ホームは使用停止となり旧5番ホームは3番ホームになりました。使用停止となった旧3番・旧4番ホームは今後短絡線のホームとなる予定です。

新駅舎トイレ
●撮影:2021年1月
●器具カラー:ホワイト(TOTO色番号:#NW1)
●多機能トイレのドアは自動(タッチスイッチ式)
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新駅舎のトイレ外観です。新駅舎のトイレは改札口を入って斜め左前方、3番ホーム行きエスカレーターと4・5番ホーム行きエスカレーターの間にあります。


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トイレ案内図です。男性用トイレの器具数は洗面台3台・小便器5台・洋式個室4室(内簡易多機能個室1室)です。



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洗面台はTOTO製CeFiONtect仕様の壁掛けハイバック洗面器LS135DMを3台使用しています。蛇口は自動水栓アクアオートを使用しています。液体石鹸も備え付けられており液体石鹸供給機は自動です。一番手前の1台には手すりを併設しています。


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洗面台の反対側には手指乾燥機も設置されておりTOTOのクリーンドライを使用していますが2021年1月現在は使用停止中となっています。


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小便器はTOTO製CeFiONtect仕様の自動洗浄小便器UFS900R(壁掛式低リップ)を5台使用しています。一番右側(入口側)の1台には手すりを併設しています。


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大便器個室は4室(洋式4室)あります。洋式便器はTOTO製CeFiONtect仕様の壁掛けニューボルテックス式便器CS573P(フチなし形状・トルネード洗浄採用)を使用しています。洗浄装置はタッチスイッチ式フラッシュバルブ(オートクリーンC)を使用しています。便座はウォシュレットPS2n TCF5523YR(エコリモコン)を使用しています。大便器個室全室には手すり・ベビーチェアが設置されており簡易多機能個室以外のベビーチェアはTOTOのYKA16Rを使用しています。


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一番右側の個室は車いす・ベビーカーで入室可能な簡易多機能個室となっています。便器関係は先ほどの個室と同じTOTOのCS573P+ウォシュレットPS2nですが手すりが両側に設置されており左側の手すりは跳ね上げ式です。簡易多機能個室内には非常ボタンがあります。


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簡易多機能個室にはベビーシート・ベビーチェア・着替え台も設置されています。ベビーシートはTOTOのYKA25R、ベビーチェアはTOTOのYKA15R、着替え台はTOTOのYKA41を使用しています。


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多機能トイレです。便器とオストメイト対応設備部分はTOTOのコンパクト多機能トイレパックを使用しており多目的シートも設置されています。


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多機能トイレの便器はTOTO製CeFiONtect仕様の壁掛けニューボルテックス式便器CS530P(フチなし形状・トルネード洗浄採用)を使用しています。この便器の給水はロータンク式です。便座はウォシュレットアプリコットAP2AK TCF5840AUPR(オート・リモコン便器洗浄付、エコリモコン)を使用しており便器洗浄スイッチもエコリモコンです。小型手洗器(コンパクト多機能トイレパック専用品・自動水栓)・背もたれも設置されています。


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多機能トイレ内のオストメイト対応設備(給湯設備付)です。コンパクト多機能トイレパック付属品を使用しており汚物流しはTOTO製CeFiONtect仕様のSK117(フチなし形状・トルネード洗浄採用)を使用しています。蛇口はシングルレバープルアウト水栓です。洗浄装置はオートクリーンC同様のタッチスイッチ式ですが給水はロータンク式です。オストメイト対応設備には紙が備え付けられています。水石けん入れがありますが中身は入っていませんでした。


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多機能トイレの洗面台はTOTO製CeFiONtect仕様の壁掛けハイバック洗面器LS135DMを使用しています。蛇口は自動水栓アクアオートを使用しています。液体石鹸も備え付けられており液体石鹸供給機は自動です。右側には手指乾燥機も設置されておりTOTOのクリーンドライを使用していますが2021年1月現在は使用停止中となっています。


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多機能トイレ内には多目的シートと着替え台も設置されています。多目的シートはTOTOのパブリック用折りたたみシートEWC500RRを使用しています。着替え台はTOTOのYKA41を使用しています。


最後に鷹見口駅舎のトイレも紹介します。こちらの駅舎は先述のように2021年度の短絡線高架化時に廃止される見込みとなっています。短絡線ホームの鷹見口は1988年開業(それ以前は直通列車は通過していた)ですが駅舎となる建物はそれ以前からあったようです。別の用途で使用していた建物をそのまま鷹見口駅舎に改修したのではないかと思います。

鷹見口駅舎改札外トイレ
●撮影:2017年8月
●器具カラー:ホワイト(TOTO色番号:#NW1)
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鷹見口駅舎改札外のトイレです。このトイレは男女共用となっており多機能トイレはありません。


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洗面台はTOTOのL5Dを1台使用しています。蛇口はハンドル式単水栓を使用していますが蛇口は壁に取り付けられており洗面台の蛇口取付穴は塞がれています。


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小便器はTOTOのU307Cを3台使用しています。洗浄方式は押しボタン式です。右側の1台の両側には仕切り板(TOTO A100)も設置されています。手すり・フックの設置はありません。


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大便器個室は2室(和式2室だが1室は女性専用)あります。和式便器は後年になって交換されたようでTOTO製CeFiONtect仕様のC755VU+S570を使用しています。個室内に手すりの設置はありません。外から見えた限り女性専用の個室の便器は本来両用のTOTOのC750AVを床に埋め込んで使用していました。
洋式及び多機能トイレが必要な場合は東口ロータリーの公衆トイレをご利用ください。